EXHIBITIONS

ワンカップ、ラ・プティット・タス

2017.08.04 - 08.26

パスカル·リエブ Freud Undressed by the Bachelor 2008 © Pascal Lièvre

パスカル·リエブ Freud Undressed by the Bachelor 2008 © Pascal Lièvre

サンドリオン・ベランジェ untitled 2016 ©︎ Cendrillon Bélanger

トム・ド・ペカン Le Soir La Plage 2013 ©︎ Tom de Pekin

 映画・メディアアートの専門家であるステファン・サラザン氏とKEN NAKAHASHIの共同企画第二弾として、12名のアーティストによるグループ展が開催される。

 現代のアーティストが、21世紀においてのジェンダー・リアリズムやポスト・エロティシズムとどう反応することができるか、そして挑発、暴露、逸脱の議論の先に進んだ領域で作品を制作することについて問いかける本展では世界各地、キャリアも様々な作家の絵画、写真、映像作品を展示する。

 「ワンカップ、ラ・プティット・タス」は、かつては禁じられていたものがいつ・どこでも手にはいる事象のあり様を示唆。また「ラ・プティット・タス」は、快楽目的の性交を「小さな死」と説いた思想家ジョルジュ・バタイユが仏語で「小さなカップ・女性器」の意味を持つ同語に擬えてエロティシズムの快感を言及した言葉である。

 エロティシズムとそのイメージが蔓延し、至高性が失われつつあるいま、本展で展示される「快楽の器」は鑑賞者の慾望を満たすことができるか。現代美術がが秘めている可能性へと鑑賞者の意識を導く。

 参加作家は、サンドリオン・ベランジェ、クラリス・ロビン、クレマンス、ダリア・ジェ・パスカリス、レア・ル・ブリコントら12名。