堀聖史「まなざし仮面」

　ネオ・デジタルネイティブ世代のペインター、堀聖史（ほり・さとし）の個展がバンビナートギャラリーで開催される。
　
　1996年、北海道札幌市に生まれた堀は現在、東京藝術大学油画科に在籍。昨年、初個展「ランタイムのともだち」を開催し、プログラムを閉じたら消えてしまう実行中の動作の存在を、「ともだち」としてイメージした絵画を展示した。

　これに続く2度目の個展となる本展では、新作12点を発表。本展にあたって次の言葉を寄せている。

「絵は、私から世界へのまなざしなのか、世界から私へのまなざしなのか。絵は私なのか、世界なのか。世界は私を見る。私は世界を見る。私と世界は見つめ合い、接近し、やがて激突する。絵はその激突の衝撃で生まれる、私と世界の仮面だ（堀聖史）」。