#StayMuseum　ステイミュージアム

　2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が発生し、世のなかのあらゆることが揺れ動いた。私たちを取り巻く社会環境は大きく変化し、「新しい生活様式」の実践が求められている。

　三重県立美術館は、このような状況であるからこそ、人々の心を豊かにするために優れた芸術作品に触れる機会を提供する美術館としての役割を果たしたいという思いを新たにし、コレクションを活用した特別展示「コレクションによる特別展示　#StayMuseum　ステイミュージアム」を開催中だ。

　本展は、新型コロナウイルスの影響による休館中に美術館公式Twitterで発信した所蔵品解説をもとに作品を展示する「今日の1点」と、スペイン風邪から戦争、震災、コロナ禍まで「非常時」に焦点を当て、約100年間の美術作品を紹介する「非常時の美術」、そして同館所蔵の宇田荻邨の作品などを展示する「コレクションによる宇田荻邨展」の3部で構成。

　本展を通して作品と向き合う体験が、私たちを取り巻く世界のあり様や人々の生活を見つめ直し、これからの未来を切り拓いていくための一助となることを祈願する。