EXHIBITIONS

琳派 今様 Ⅱ

椎橋和子の世界

椎橋和子 甘美 2020

椎橋和子 風雅 2020

 国外を活動拠点に、ニューヨーク、パリ、ロンドンなどで作品を発表してきた日本画家・椎橋和子(しいはし・かずこ)の個展が開催。本展は、東京アートミュージアムでの初個展「琳派 今様」(2018)に続く第2弾となる。

 椎橋は1954年東京都生まれ。日本デザインスクールを卒業後、テキスタイルと着物のデザイナーとして活動する。その後、武蔵野美術学園日本画専攻科で学び、日本画家に転身。およそ20年間、ニューヨーク、パリ、ロンドンを中心に多くの場で、花を題材とした作品の発表を重ねている。

 これまで琳派などを参照して日本画の技法で日本の花を描き、その日本の空気や風、光、大地を意識して作品と対峙してきた椎橋。本展の開催に際して、疫病の世界的流行や東京オリンピック・パラリンピックの延期で世のなかが暗い状況にあるなかで、自身の描く花が少しでも見る人の心に癒しになれたらと願いを込めている。