EXHIBITIONS

ジャン=マリー・ハッセル「Trois morceaux en forme de poire(Homage a Satie)」

2020.06.26 - 08.01

ジャン=マリー・ハッセル 参考画像

ジャン=マリー・ハッセル 参考画像

ジャン=マリー・ハッセル 参考画像

 東京・神保町に新たなギャラリー「UCHIGO and SHIZIMI Gallery」がオープン。記念すべき第1回目の展覧会は、フランス出身の美術家ジャン=マリー・ハッセルを迎える。

 ハッセルは1939年フランス東部アルザス生まれ。フランス軍に従事しているあいだ、ミュンヘンにてフィンセント・ファン・ゴッホの作品に魅了され、画家になることを決心。その後、ニューヨーク、ワシントン、メキシコ、台北にて芸術博覧会を開催し、80〜90年代に国際的に活躍する。ハッセルの絵画は、祖国フランスだけでなく、スイスとギリシャでもヨーロッパでも展示されている。

 ゴッホに触発されたハッセルは、パリで初めて歌川広重の浮世絵を⾒て以来、⽇本美術に傾倒し、色彩やデザイン、大胆な構図が特徴的な作品を多数制作。自身が感じたことを瞬発的にとらえて逃さないかのように、⼒強く素早いブラッシュストロークによって色彩豊かな抽象画を描く。

 いくつかの変遷を経て既成概念や固定観念にとらわれた「何か」を描く⾏為から解放されたハッセルは、画面を構成する様々なレイヤー、要素との対話を続けながら、時には恣意的な作用に委ねつつ、制作を続けている。

 本展では、淡い色合いや鮮やかな色の調和が美しいハッセルの作品を大小様々に展示。銀座にある和田画廊でも異なる展示内容で、ハッセルの個展が同時開催されている。