EXHIBITIONS
松元悠「独活の因縁」
マスメディアが報じる出来事をリトグラフに描き出す版画家・美術家、松元悠の個展がMEDEL GALLERY SHUで開催される。
松元は1993年京都府生まれ。2015年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業後、18年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画を修了。主にリトグラフ技法を用いて多版多色の版画を制作。新聞、テレビ、ウェブなどのマスメディアが報じるニュースを取り上げ、その情報から現地を訪れ、あるいは当事者を演じることで、ニュースの当事者の追体験を試みている。
私たちはインターネット、新聞、雑誌が伝える当事者の情報は断片的であり、マスメディアの向こう側に生きた人間がいるという事実をしばしば忘却している。松元もまた、そうした情報の消費者のひとりに過ぎないことを自覚しつつ、当事者の代わりに自画像を描くことで、出来事との関わりを創出する。それは当事者の不在を埋めるのではなく、むしろ、空白を指し示すための行為である。
当事者不在のコミュニケーションを行いながら、共感でもなければ消費でもない、他者との対話のあり方を模索する松元。本展では、2019〜2020年に制作された版画の近作・新作を展示する。
松元は1993年京都府生まれ。2015年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業後、18年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画を修了。主にリトグラフ技法を用いて多版多色の版画を制作。新聞、テレビ、ウェブなどのマスメディアが報じるニュースを取り上げ、その情報から現地を訪れ、あるいは当事者を演じることで、ニュースの当事者の追体験を試みている。
私たちはインターネット、新聞、雑誌が伝える当事者の情報は断片的であり、マスメディアの向こう側に生きた人間がいるという事実をしばしば忘却している。松元もまた、そうした情報の消費者のひとりに過ぎないことを自覚しつつ、当事者の代わりに自画像を描くことで、出来事との関わりを創出する。それは当事者の不在を埋めるのではなく、むしろ、空白を指し示すための行為である。
当事者不在のコミュニケーションを行いながら、共感でもなければ消費でもない、他者との対話のあり方を模索する松元。本展では、2019〜2020年に制作された版画の近作・新作を展示する。