EXHIBITIONS

モエレ沼公園グランドオープン15周年記念展

山内悠「惑星」

山内悠 PLANET N51°12'08" E98°59'42" #01 2014

山内悠 PLANET N40°14'16" E109°55'46" #01 2018

山内悠 PLANET N45°42'13" E107°11'51" #07 2018

 モエレ沼公園はグランド・オープン15周年記念として、「Imaginary Landscapes」シリーズの第4弾を開催。写真を撮影することを通し、自然と人間の関係性から世界について探求するアーティストの山内悠を迎える。

 山内は1977年兵庫県生まれ。独学で写真を始め、スタジオ・アシスタントを経て、富士山七合目にある山小屋・太陽館の滞在中に撮り続けた作品をまとめた写真集『夜明け』(赤々舎)を2010年に発表。14年には、太陽館の主に焦点を当てた山小屋での日々を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)を刊行した。現在は長野県を拠点に活動。今年、モンゴルで5年をかけて撮影し続けた写真を収録した『惑星』(青幻舎)を出版予定だ。

『惑星』は、山内が2014年から毎年モンゴルに通ったなかで撮影されたシリーズ。自然と人間が調和した世界を求めて旅をはじめ、モンゴル全土、内モンゴル自治区をめぐった。旅を終えた後、現像した写真に現れた光景を見た山内は、時間や空間を飛び越え、異なる世界を行き交うような旅をしていた事に気がついたと言う。

 地球の創生を思わせる鉱物の世界、自然と動物とが共存する原始的な暮らしを営む遊牧民のポートレイト、現代の文明を享受する都市のスナップ。そして、どこか既視感のある未来を彷彿とさせる砂漠のランドスケープ。

 本展では山内がモンゴルで出会った、いま、この瞬間に隣り合わせに存在しているこれら多元的な世界を、新作プリント約50点によって表現する。ままならない自然のなか、難しい状況に置かれている現在の私たち。作品にあらわれた世界が、「いま」という時のあり方を語りかけてくれるかもしれない。