EXHIBITIONS

フジフイルム・フォトコレクション

日本写真史をつくった101人-「私の1枚」

木村伊兵衛 秋田おばこ 秋田・大曲 1953

奈良原一高 アメリカ・インディアン村の二つのゴミ缶(「消滅した時間」より) 1972

星野道夫 夕暮れの河を渡るカリブー 1988頃

 写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現代に到るまで、日本では優れた写真家が数多く誕生した。時代の変遷のなかで、日本の写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきた。

 本展では、「フジフイルム・フォトコレクション」より101点を選りすぐり、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品から、明治〜平成と国内外で高い評価を受けた日本人写真家の代表作を1点ずつ、銀塩プリントで紹介する。

「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクション。写真をめぐる環境も人々の意識も刻々と変化するいま、日本の写真史を通観する本展には、写真のありように対する多様なメッセージが込められている。

 その他の主な出展作家に、秋山庄太郎、荒木経惟、入江泰吉、岩宮武二、植田正治、上田義彦、小川一真、川田喜久治、鬼海弘雄、北井一夫、木村伊兵衛、操上和美、牛腸茂雄、今道子、沢渡朔、塩谷定好、篠山紀信、柴田敏雄、須田一政、田沼武能、東松照明、土門拳、奈良原一高、芳賀日出男、林忠彦、深瀬昌久、福原信三、星野道夫、細江英公、宮本隆司、三好耕三、森山大道、山崎博、山沢栄子ら。