EXHIBITIONS
謝花翔陽「石灰の恋、鶏鳴を背負い」
沖縄出身のアーティスト、謝花翔陽(じゃはな・しょうよう)の個展がバンビナートギャラリーで開催される。
謝花は1987年生まれ。2011年に東京藝術大学 彫刻科を卒業し、13年に同大学大学院先端芸術表現専攻を修了。それぞれ卒業時にアートアワードトーキョー丸の内に選出され、11年は小山登美夫賞、13年にはグランプリを受賞した。16年、アーティストレジデンスで韓国・釜山に滞在し、同国で開催開催されたアートフェアなどにも参加。現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士後期課程に在籍しながら制作を行う。
謝花の絵画作品は、まず支持体にクレヨンで日々の感情や表立って言えないことの告白を文字で書き記し、積層させ、埋め尽くす下地づくりから始まる。悲しみは深い青、愛情はピンクなど、絵の色彩は感情のイメージで選ばれ、そして下地の文字が一切見えなくなるまでクレヨンで真っ黒に塗りつぶして消し去る。その支持体の表面を、描画に適したかたちに研磨・変形させ、樹脂を塗り、装身具によって補強した自身の手の爪を使って引っ掻き、彫り出すことで描画を施していく。最後に樹脂を幾重にも重ねて表面を塗り固め、それらの作業を保存し作品として完成させる。
本展では、こうした独自の手法でつくられる絵画を、自身の構造と同じであるとみなす謝花の新作を展示。表面からは見切ることができない内部構造を持つ自らの分身を外部に存在させ、不可視である多くの存在への憧憬とその触感を確かめる作家の試みを紹介する。
謝花は1987年生まれ。2011年に東京藝術大学 彫刻科を卒業し、13年に同大学大学院先端芸術表現専攻を修了。それぞれ卒業時にアートアワードトーキョー丸の内に選出され、11年は小山登美夫賞、13年にはグランプリを受賞した。16年、アーティストレジデンスで韓国・釜山に滞在し、同国で開催開催されたアートフェアなどにも参加。現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士後期課程に在籍しながら制作を行う。
謝花の絵画作品は、まず支持体にクレヨンで日々の感情や表立って言えないことの告白を文字で書き記し、積層させ、埋め尽くす下地づくりから始まる。悲しみは深い青、愛情はピンクなど、絵の色彩は感情のイメージで選ばれ、そして下地の文字が一切見えなくなるまでクレヨンで真っ黒に塗りつぶして消し去る。その支持体の表面を、描画に適したかたちに研磨・変形させ、樹脂を塗り、装身具によって補強した自身の手の爪を使って引っ掻き、彫り出すことで描画を施していく。最後に樹脂を幾重にも重ねて表面を塗り固め、それらの作業を保存し作品として完成させる。
本展では、こうした独自の手法でつくられる絵画を、自身の構造と同じであるとみなす謝花の新作を展示。表面からは見切ることができない内部構造を持つ自らの分身を外部に存在させ、不可視である多くの存在への憧憬とその触感を確かめる作家の試みを紹介する。


