EXHIBITIONS
江口綾音「大地の内臓」
江口彩音は1985年北海道生まれ。2011年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程油画コース修了。2011年に「KANABIクリエイティブ賞2010」修了制作の部で審査員(三潴末雄)特別賞を受賞。13年より金沢市を拠点に活動し、これまで東京やシンガポール、アメリカなど国内外で発表を行っている。
本展では、1年間のインドネシア滞在で制作した新作の油画、水彩画、立体作品を展示。南国の植物、海の生き物、珊瑚やジョグジャカルタの街中に描かれたグラフィティをモチーフに、「矛盾、相反するものを受け入れる」をテーマとした独特の世界観を表現する。
作家は本展に寄せて、次の言葉を述べている。
「ムスリムの祭事である犠牲祭を見た。生贄として牛や山羊をその場で捌き、祈り、食べる。実際に捌きたての内臓を見るのは初めてだった。山羊の腹から落ちるつるつるした袋の連なりは美しかった。知識として知っている臓器とは微妙に違う。それはもっと海中の珊瑚や、地上の植物と似ていた。それから私は内臓のことを考えるようになった。なぜ、海の中も地上の植物も人間も、同じ形を持っているのか。あらゆるものに内臓があって、普段は見ることのできないそれをひっくり返して見てみたい、という私の欲求が、インドネシアの海、動植物、文化、街のグラフィティと出会うことによって融合してこれらの作品ができた(江口綾音)」
※六本木ヒルズ A/D ギャラリーは4月8日より当面のあいだ臨時休廊。これに伴い本展の開催を休止し、終了日を6月21日まで延長。最新情報は展覧会ウェブサイトにて案内。
本展では、1年間のインドネシア滞在で制作した新作の油画、水彩画、立体作品を展示。南国の植物、海の生き物、珊瑚やジョグジャカルタの街中に描かれたグラフィティをモチーフに、「矛盾、相反するものを受け入れる」をテーマとした独特の世界観を表現する。
作家は本展に寄せて、次の言葉を述べている。
「ムスリムの祭事である犠牲祭を見た。生贄として牛や山羊をその場で捌き、祈り、食べる。実際に捌きたての内臓を見るのは初めてだった。山羊の腹から落ちるつるつるした袋の連なりは美しかった。知識として知っている臓器とは微妙に違う。それはもっと海中の珊瑚や、地上の植物と似ていた。それから私は内臓のことを考えるようになった。なぜ、海の中も地上の植物も人間も、同じ形を持っているのか。あらゆるものに内臓があって、普段は見ることのできないそれをひっくり返して見てみたい、という私の欲求が、インドネシアの海、動植物、文化、街のグラフィティと出会うことによって融合してこれらの作品ができた(江口綾音)」
※六本木ヒルズ A/D ギャラリーは4月8日より当面のあいだ臨時休廊。これに伴い本展の開催を休止し、終了日を6月21日まで延長。最新情報は展覧会ウェブサイトにて案内。