EXHIBITIONS

西洋近代美術にみる 神話の世界

2020.04.04 - 05.17

ウィリアム・アドルフ・ブーグロー 音楽 1855-56頃 国立西洋美術館蔵

 田園や森に戯れる神々や半神たち、そしてその庇護を受ける人間たちが恋や冒険を繰り広げるギリシャ・ローマ神話は、時代を経るごとに多様な解釈や創作が加えられ、豊かな広がりを見せてきた。

 18〜19世紀にかけて、古代遺跡の発掘調査が盛んになり、古代の社会と芸術に関するさらに多くの知識がヨーロッパに伝わると、人々の歴史的・考古学的な興味は、古典主題を表現する作品の登場につながり、美術の新たな可能性を広げていった。そして、ダダイスムなどの前衛美術運動をはじめ、美術の表現が多様化していく19世紀末以降も、神話と古代の文化や精神はインスピレーションの源として多くの作家を魅了している。

 本展では、18世紀末〜20世紀半ばにかけての作家を取り上げ、ギリシャ・ローマ神話や古典古代の主題を扱った作品を展示。ドミニク・アングル、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス、オーギュスト・ロダン、ピエール=オーギュスト・ルノワール、マリー・ローランサン、マルク・シャガール、パブロ・ピカソ、ポール・デルヴォーらによる、甘美な古典の世界を紹介する。

※岡崎市美術博物館は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、4月11日~5月7日まで臨時休館。これに伴い、本展の開催を休止。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。