EXHIBITIONS
尾関諒「海、メガネなど」
尾関諒は1986年愛知県生まれの画家。2009年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。11年に同大学院研究科を修了後、13年までドイツカールスルーエ造形美術大学に在籍し、その後はベルリンを拠点に活動してきた。現在は東京近郊で制作を行う。
淡い筆致で余韻のある情景を描く尾関の絵画は、最初に印象派の系譜を思わせる。しかし画面によく近づくと、その細部にはまだ別の魅力が潜んでいることに気づかされる。
印象派が対象そのものではなく「対象を包み込む何か」を探求した芸術運動であったとすれば、尾関の絵画は対象を徹底的に排除し、かつ抽象化へも向かわず、記憶のなかの身近なモチーフを「包み込む何か(=アンビエント)」を抽出しようとしているかのようである。
乾いた筆致は微細な光の粒子となり、それらが相互に絶妙な関係性をつくり出しながら、局所的に形成される絵画空間。本展では、キャンバスに油彩というクラシカルなの枠組みにあえて留まることで、「アンビエント」という埋め込まれたテーマの今日性を強調した、尾関の作品を紹介する。
淡い筆致で余韻のある情景を描く尾関の絵画は、最初に印象派の系譜を思わせる。しかし画面によく近づくと、その細部にはまだ別の魅力が潜んでいることに気づかされる。
印象派が対象そのものではなく「対象を包み込む何か」を探求した芸術運動であったとすれば、尾関の絵画は対象を徹底的に排除し、かつ抽象化へも向かわず、記憶のなかの身近なモチーフを「包み込む何か(=アンビエント)」を抽出しようとしているかのようである。
乾いた筆致は微細な光の粒子となり、それらが相互に絶妙な関係性をつくり出しながら、局所的に形成される絵画空間。本展では、キャンバスに油彩というクラシカルなの枠組みにあえて留まることで、「アンビエント」という埋め込まれたテーマの今日性を強調した、尾関の作品を紹介する。

