EXHIBITIONS

母袋俊也「〈Qfキューブ〉−像が積層する立方体そして絵画の位置」

2020.04.02 - 04.27

母袋俊也 M599《Qf SHOH〈掌〉90・Holz -17》 2018 © Toshiya MOTAI

 母袋俊也(もたい・としや)は、1954年長野県生まれの画家、美術理論家。1978年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業後、83〜87年までフランクフルト美術大学に留学。「フォーマートと精神性」をテーマに制作、理論研究を行う。現在、東京造形大学名誉教授、嵯峨美術大学客員教授。

 母袋は近年では、「絵画・像の現出する場、位置」に対する関心を深め、絵画は現実世界(Real)ともうひとつの世界(Idea)がわずかに重なり合う場所に位置し、「Idea」の表象を使命として像を結ぶと考えている。

 本展では、ルブリョフの《聖三位一体》、イエスの手、阿弥陀如来の印相をモデルとして2001年から取り組む、正方形の絵画シリーズ「Qf」の新作と水彩作品を発表。「Qfキューブ」は、現実世界ともうひとつの世界が架空空間で結ばれる像が積層されていくさまであり、「絵画とは」という問いを私たちに投げかる。
 
 また、画集『母袋俊也 浮かぶ像-絵画の位置』の刊行を記念したギャラリートークを動画で配信予定。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況につき、開廊日時などの変更の可能性あり。