EXHIBITIONS

月乃カエル・ひらのまり展「Edge of Independent」

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 タグボート主催のアートフェス「Indepnedent Tokyo 2019」にて受賞を果たしたアーティストの月乃カエル(tagboat特別賞)と、ひらのまり(審査員特別賞)による展覧会が開催される。

 月乃は1963年生まれ。システムエンジニアとしてIT企業で働く傍ら、2009年より独学でイラストを制作。14年より、デジタルイラストに金属などの異素材を組み合わせ、アクリル樹脂でコーティング、仕上げにラメやラインストーンを載せたミクストメディア作品を手がけている。自身で「3Dアート」と呼ぶ半立体の作品は、おもちゃ箱のような楽しさと、どこかノスタルジックな雰囲気も漂わせている。
 
 ひらのは1987年和歌山県生まれ。東京でのアパレル社員時代に、ガラスの質感、とくにステンドグラスの文化・技法に魅了され、ガラスアートの制作を始める。その後、身近なものや食材とステンドグラスを組み合わせ、一瞬を切り取った写真をInstagramで発表。キッチュなイメージの食品サンプルと、教会でも使われるステンドグラスの凛とした透明感の対比で生まれる独自のアート作品を生み出している。

 動物や植物、多くの命が生きる世界の多様性を象徴するような作品を手がける月乃と、日本発の「kawaii文化」の要素を持ちながら、現代日本のイメージを客観的にとらえることを試みるひらの。本展では、今後の展開が期待される新進気鋭のアーティストふたりを紹介する。