EXHIBITIONS

特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」

2020.03.17 - 06.14

卑弥呼の食卓の再現模型 大阪府立弥生文化博物館蔵

織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理(1582[天正10]年5月15日)の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵

料理屋番付 江戸時代後期 東京家政学院大学附属図書館大江文庫蔵

明治天皇の午餐会(1887[明治20]年5月13日)の料理の再現模型 明治記念館蔵

江戸時代の屋台の再現(イメージ) 背景画像:「東都名所高輪二十六夜待遊興之図」(部分) 東京都江戸東京博物館蔵

野菜や魚介類など250点以上の標本や模型が並ぶ展示室(イメージ)

映像展示の様子(イメージ)

※国立科学博物館の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う臨時休館により、3月17日からの開幕を延期していた特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」は、5月13日をもって開催を中止。詳細は公式ウェブサイトにて案内。

 2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、いま「和食」は世界各地で大きな注目を集めている。

 本展は「和食」を通して、日本列島の自然と環境の多様性や、そこに暮らす人々の知恵と工夫の歴史を紹介する展覧会。生物学や分類学、農・水産学、発酵学などの自然科学の分野で進めてきた、国立科学博物館をはじめとする多数の国内機関の豊富な標本や研究成果を活用し、「日本列島の自然がもたらした多様な食材」「人々の知恵や工夫でつくり出された発酵などの技術や調理法」「現代にいたる日本の食の歴史的変遷」などの多角的な視点から「和食」を掘り下げる。

 会場は、日本列島の豊かな自然が育んだ食材の実物標本や模型を展示し、科学的な視点で解説する「体感!和食食材図鑑」、料理の再現模型や歴史資料から、和食の成立をたどる「和食の歴史」、これからの食料資源の確保、宇宙生活を目指した食の研究開発など最新の情報を紹介する「未来の和食」、そして4Kやデジタルアートなどの映像演出を取り入れて和食の世界を体感する「映像で楽しむ和食」の4つのコーナーを中心に構成される。