EXHIBITIONS
New Artist Picks
柵瀨茉莉子展|いのちを縫う
将来活躍が期待される若手作家を紹介する展覧会シリーズ「New Artist Picks(NAP)」。今回は、木片や花弁などの自然物を素材に、一貫して「縫う」ことを表現手段とした作家、柵瀨茉莉子(さくらい・まりこ)の個展を開催する。
柵瀨は、1987年神奈川県横須賀市生まれ。2010年筑波大学芸術専門学群構成専攻クラフト領域(木工)卒業。2012年筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻クラフト領域(木工)修了。現在は横浜を拠点に活動。ひと針ずつ素材を縫うという手作業を通して、自然物に刻み込まれた時の記憶をたどり、その記憶を目に見えるかたちで留めるように制作を行う。
本展では、これまでの作品の展開を追うとともに、柵瀨が生まれ育った横須賀市の佐島を舞台とし、作家の個人史をテーマとした新作を発表する。
本展に並ぶ作品群は、刺繍の手ほどきを受けた亡き祖母への思い出や、自然豊かな土地の開発に対する違和感など、作家の個人的な記憶に由来するもの。一見私的な表現にも見えるこれらの作品には、命あるものすべてへと注がれた作家のあたたかな眼差しと、やがては朽ちていく生命の儚さに寄せた普遍的な共感が満ちている。
柵瀨は、1987年神奈川県横須賀市生まれ。2010年筑波大学芸術専門学群構成専攻クラフト領域(木工)卒業。2012年筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻クラフト領域(木工)修了。現在は横浜を拠点に活動。ひと針ずつ素材を縫うという手作業を通して、自然物に刻み込まれた時の記憶をたどり、その記憶を目に見えるかたちで留めるように制作を行う。
本展では、これまでの作品の展開を追うとともに、柵瀨が生まれ育った横須賀市の佐島を舞台とし、作家の個人史をテーマとした新作を発表する。
本展に並ぶ作品群は、刺繍の手ほどきを受けた亡き祖母への思い出や、自然豊かな土地の開発に対する違和感など、作家の個人的な記憶に由来するもの。一見私的な表現にも見えるこれらの作品には、命あるものすべてへと注がれた作家のあたたかな眼差しと、やがては朽ちていく生命の儚さに寄せた普遍的な共感が満ちている。