EXHIBITIONS

横浜市民ギャラリーコレクション展2020

うつし、描かれた港と水辺

林敬二 横浜港 1988

萩原英雄 港風景 1988

中岑 窓外港 朝 1988

五十嵐英壽 ハマの三塔 1953

 横浜市民ギャラリーが、港や水辺を描いた作品を特集したコレクション展を開催する。

 1989年の横浜美術館開館まで、市内の美術施設として中心的な役割を果たした横浜市民ギャラリー。約1300点の所蔵作品の多くは、64年の開館以来、企画展や国際展などの機に収蔵されもので、とくに国際展に際しては、地元作家を中心に横浜の風景を主題とした新作の制作を度々依頼したことから、横浜の風景を描いた作品が数多く見られる。

 本展では、そのなかから港と水辺をめぐる豊かな表現を紹介。横浜を中心に港や水辺を写し描いた油彩、日本画、写真、版画など約50点が展示される。

 見どころのひとつとなるのが、横浜出身の日本画家・牛田雞村が1926年に制作した《藁街の夕》《蛮船の泊》(ともに「蟹港二題」より)、《関内》。今回特別展示となる3点はいずれも絹に描かれており、繊細な絵肌や開港期の浮世絵などに取材した当時の風物を目で楽しむことができる。

 そのほかの主な出品予定作家は、相笠昌義、天笠義一、今関一馬、岩田栄之助、奥村泰宏、國領經郎、柴田昌一、園山晴巳、ちばてつや、土井俊泰、常盤とよ子、馬場檮男、浜口タカシ、林忠彦、三橋兄弟治、森兵五、柳原良平、由木礼ら。

※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2月29日以降開催を中止。