EXHIBITIONS

アール・ブリュット再考3

So Happy -やまなみ工房作品展

2020.02.15 - 03.01

清水千秋 マツコデラックス

田村拓也 女の人

岡元俊雄 女の人

鎌江一美 まさとさん

 展覧会シリーズ「アール・ブリュット再考」の3回目では、滋賀県甲賀市にある「やまなみ工房」を取り上げる。

 やまなみ工房は、社会福祉法人やまなみ会が1997年に開設した生活介護、就労継続支援B型事業の障がい者多槻能型事業所。現在およそ80名の利用者が在籍し、作品制作を行う「アトリエころばっくる」と「こっとん」、健康のため散歩や運動に取り組みながら、表現活動に取り組む「ぷれんだむ」、メンテナンス作業を中心に担当する「もくもく」、古紙回収をはじめ様々な活動に従事する「たゆたゆ」、そしてカフェを営業する「hughug」の6グループに分かれて活動している。

 またギャラリー「gufguf」を併設し、施設で制作された絵画や立体、刺繍作品などを展示。ここから生み出された作品は、国内外で高く評価されており、スイスのアール・プリュット美術館をはじめ、各地の美術館に収蔵されている。

 やまなみ工房に通う人たちには、それぞれに「これをすることで私は幸せである」という気持ちがあると言う。やまなみ工房は、作品に表れるその人の本質を大切にし、惑性や豊かさについて考え、それぞれの可能性、そして幸せが無限に広がることを目指している。

 本展では、「それぞれ」をキーワードに、やまなみ工房で、それぞれの人が自分らしく過ごす日々のなかから生み出した多様な色やかたちを紹介し、表現する人たちの多様性を改めて考える。