EXHIBITIONS

不思議の国のアリス展

2020.02.01 - 03.29

ルイス・キャロル/画:ジョン・テニエル 切手ケース(部分) Lewis Carroll, The Wonderland postage stamp case. The Rosenbach, Philadelphia

アーサー・ラッカム ニセウミガメ © The Korshak Collection

チャールズ・サントーレ 『不思議の国のアリス』第5章より《イモ虫からの忠告》 © 2017 Charles Santore

ヘレン・オクセンバリー 『不思議の国のアリス』第7章より《へんなお茶会》 © Helen Oxenbury

ロバート・インペン 『不思議の国のアリス』第12章より《夢から覚めるアリス》 © Robert Ingpen

 ルイス・キャロルの著書『不思議の国のアリス』は、1865年にイギリスで初めて出版されてから今日までに170余りの言語に翻訳され、誕生から150年以上を経たいまも世界中で世代を超えて親しまれ続けている不朽の名作。オックスフォード大学クライスト・チャーチの数学講師だったキャロルが、少女アリス・リデルと出会ったことから生まれた物語は、文学の世界にとどまらず、美術、映画、舞台、ファッションなど様々な分野の表現者たちの創作意欲を刺激してきた。

 本展は、主人公アリスの奇想天外な冒険を描いた2つの物語『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を中心に、いまも色褪せることのないアリスの不思議な魅力に迫るもの。稀少な初刊本や、その挿絵を手がけたジョン・テニエルの下絵素描といった貴重な資料をはじめ、物語の原点からその後の多角的な展開の様相を紹介する。

 また、アリスの世界観を独自の解釈で表現したサルバドール・ダリ、エリック・カール、山本容子、清川あさみなど、国内外のアーティストの共演も見どころのひとつ。日本初公開を含む約190点の作品を通して、アリスの魅惑の世界へと誘う。