EXHIBITIONS

中国の陶芸展

2020.02.22 - 03.29

五彩寿字花鳥文瓢形瓶(金襴手) 景徳鎮窯 明時代・16世紀 五島美術館蔵 © The Goto Museum Photo by Katsuo Meikyo 重要美術品

三彩貼花文鍑 唐時代・8世紀 五島美術館蔵 © The Goto Museum Photo by Katsuo Meikyo

 五島美術館では、漢時代から明・清時代にわたる館蔵の中国陶磁器コレクション約60点による展覧会を開催。戦国時代の計量道具から唐三彩の壺、宋時代の砧(きぬた)青磁、そして明時代の青花・五彩までを時代順に展示し、2000年にわたる中国のやきものの歴史を一望する。

 見どころのひとつとなるのが、重要文化財にも指定されている《青磁鳳凰耳瓶(せいじほうほうみみへい)》。宋時代から青磁の生産地として有名な窯場・龍泉窯(中国浙江省南部)のなかでも、最高級にあたる大窯で焼かれた青磁と推定される本作は、長い顎の左右に二羽の優美な鳳凰をかたどっている。
 
 このほか、艶やかな黒で大輪の牡丹をモノクロームで表した《白釉黒花牡丹文梅瓶(はくゆうこっかぼたんもんめいぴん)》、白磁などの素地を焼いたのち、絵具で紋様を描いた《五彩寿字花鳥文瓢形瓶(ごさいじゅじかちょうもんひょうけいへい)》(ともに重要美術品)などが並ぶ。

 またこれらに加えて、漢・三国時代の紀年鏡と唐鏡を中心に、館蔵の古鏡およそ30面も同時も公開される。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、3月2日〜3月23日まで休館。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。