EXHIBITIONS

MAMプロジェクト023:アガサ・ゴス=スネイプ

2017.02.04 - 06.11

アガサ・ゴス=スネイプ まだら日光が領域を塗りつぶす(インスタレーション作品《オー・ウィンドウ》より) 2017 画像提供=The Commercial Gallery, Sydney

アガサ・ゴス=スネイプ、津田道子 幻のようなうねりをまつのための習作 2017

「MAMプロジェクト023」は、シドニーを中心に国際的に活躍するアーティスト、アガサ・ゴス=スネイプ(1980年シドニー生まれ、在住)を紹介する。アガサ・ゴス=スネイプは、即興的なパフォーマンスを中心に、パワーポイントを使用したスライドショー、参加型のワークショップ、テキスト、視覚的なスコア(譜面、指示書)など、様々な手法を用いて作品を発表している。日本初の個展となる本展では、森美術館のモットーである「アート&ライフ」から着想を得たインスタレーションと、そこから発展した一連のパフォーマンスで構成される、新作《オー・ウィンドウ》を発表。

 アガサ・ゴス=スネイプは、作品名にある「ウィンドウ」(窓)を、美術館の内側にある「アート」と美術館の外側にある「ライフ」の二つの領域をつなぐ場所として捉え、実際には窓のない展示空間にいくつもの仮想的な「窓」をつくり出している。アーティストと美術館スタッフとの会話や、六本木ヒルズの中で彼女が発見したモノ、コトをモチーフとし、グラフィックや映像などから成り立つこれらの「窓」を覗くと、モノやコトの本来の役割や機能とは異なる、「アート」の文脈で捉えた新たな景色が立ち現われてくるだろう。

 会期中に行われるパフォーマンスは、美術館の中だけでなく六本木ヒルズ全体を舞台に展開される。さらに今回のプロジェクトでアガサ・ゴス=スネイプは、他のアーティストとさまざまなコラボレーションを展開。ギャラリー内に展示される映像作品の多くは、映像を中心にインスタレーションやパフォーマンス作品を制作する津田道子との協働によって制作された。また、4月から5月にかけてアガサ・ゴス=スネイプが東京に長期滞在し実施する一連のパフォーマンスでも、他のアーティストとのコラボレーションが行われる。