EXHIBITIONS

鈴木伸吾展「NIHOMBASHI PARADISE」

日本橋髙島屋S.C.本館6階 美術画廊X
2020.01.29 - 02.17

鈴木伸吾 屏風 髙島屋

 自作のミニチュア模型を撮影し、都市の様相をとらえるアーティスト・鈴木伸吾の個展が開催される。

 鈴木は1964年静岡県生まれ。88年東京藝術大学工芸科卒業、90年東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了。主な個展に、「Convenient Island」(東京画廊+BTAP、北京、2010)、「浮島」(Zen Foto Gallery、東京、2012)、「STILL-LIFE」(木之庄企畫、東京、2016)などがある。

 鈴木の制作は実際にある風景を時間をかけて実測することから始まり、そこから得たデータをもとに緻密な模型を制作。空間をトレースするような過程によって現実と感情の機微との狭間に生じる差異を目に見えるようにし、その模型を撮影することで現実を虚構へと転換して作品化している。

 本展のテーマは、歌川広重の東海道五十三次にも描かれている「日本橋」。変貌する都市の様相と消費文化を鈴木の視点を通して俯瞰する。