EXHIBITIONS
柏原えつとむ「ふたつの時 ー 再考・図の像 ー」
1960年代後半より芸術の基盤を問う作品を手がけてきた美術家・柏原えつとむ。70年代に「概念派」「非物質」の作家として注目を集めながら、現在まで時代に左右されることなく、堅固たる姿勢で制作姿勢を貫いてきた。
本展では、80年代から続く「図の像」シリーズを再考した作品を発表。同シリーズは、柏原が自らをどれほど絵画の価値観や縛りから開放できるかということ目的に、ひいては「『好奇心』と『発見』の魅力こそが『つくる喜び、見る楽しさ』を新鮮に復活させうる」という考えから制作が始まった。
「図の像」シリーズの素材となるのは、文房具屋で小学生でも買える絵具、破られたボール紙の断片、たたき割ったガラス片、ゴムひもなど。これらを画廊の壁面に展開し、保存もできず商品にもならないものの、柏原は「チープアート」と楽しんでいたという。
30年ぶりにこの「チープアート」を展開する本展では、作家が年月を跨いだ「ふたつの時」への好奇心を表した、ドローイングやゴムひもなどによるインスタレーションが展示される。
本展では、80年代から続く「図の像」シリーズを再考した作品を発表。同シリーズは、柏原が自らをどれほど絵画の価値観や縛りから開放できるかということ目的に、ひいては「『好奇心』と『発見』の魅力こそが『つくる喜び、見る楽しさ』を新鮮に復活させうる」という考えから制作が始まった。
「図の像」シリーズの素材となるのは、文房具屋で小学生でも買える絵具、破られたボール紙の断片、たたき割ったガラス片、ゴムひもなど。これらを画廊の壁面に展開し、保存もできず商品にもならないものの、柏原は「チープアート」と楽しんでいたという。
30年ぶりにこの「チープアート」を展開する本展では、作家が年月を跨いだ「ふたつの時」への好奇心を表した、ドローイングやゴムひもなどによるインスタレーションが展示される。