EXHIBITIONS

泉 太郎「とんぼ」

Minatomachi POTLUCK BUILDING
2020.01.25 - 03.14

泉太郎 とんぼ 2019 画像提供=Minatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]

 映像やドローイング、テキスト、立体など様々なメディアを用いた作品群を国内外で発表してきたアーティスト、泉太郎の個展が開催中だ。

 本展は、泉が2019年秋に行った個展「スロースターター バイ セルフガイダンス」(名古屋芸術大学内のギャラリー)の続編として、「芸術大学」という環境から、人々の行為が錯綜し、変化し続ける「港まち」に場所を移して展開される。

 泉は今回、表と裏、存在と不在、自由と不自由、待機と稼働などの対極にある構造を巧みに操り、二項対立を脱構築するように新作を制作した。一見、無意味で不条理な表現ながら、対立によって「わかりやすさ」や「分断」を生み出す現代の社会や私たちの思考に問いかける。

 今回、スペースを最大限に活かした新作インスタレーション群を展示。企画は港まちのアートプログラム・Minatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]。

 2月1日には、本展を読み解き、思考する場として泉によるレクチャーパフォーマンス型イベント「透明な弁」を開催する。

 また、今回の広報チラシには、展覧会に向けて泉が書き下ろした15000字にわたるテキストが掲載。会期中、チラシデザインを担当したフクナガコウジによる本展デザインにまつわるオリジナルZINEが、アーティストL PACK.によるまちの社交場「NUCO」で特別展示されている。