EXHIBITIONS

山形一生 企画

パンゲア・オン・ザ・スクリーン

2020.01.17 - 02.02

メインビジュアル

 アーティスト・山形一生による企画展「パンゲア・オン・ザ・スクリーン」が開催。本展は、現実で行われる展覧会とインターネットなどにおける展示記録のイメージから構成され、展覧会・アーカイヴの新たな可能性を提示する。

 出展作家は、衣服や身体の装飾品を主題に、写真や立体を用いた作品を発表する安部妃那乃、自身の身体を用いて演劇、映像、写真などのメディアを複合的に組み合わせ、近年はフェミニストを用いた作品制作に取り組む遠藤麻衣、性差の問題やお笑い文化を取り扱いながら、写真や映像作品などを手がける熊谷優里。

 本展で映画『となりのトトロ』の中国劇場上映などに関する考察・鼎談を展開する画家の郷治竜之介、イラストレーションを中心に、展覧会企画や出版、広告、音楽などの分野で活動する山本悠、そしてテレビゲーム、インターネットなどでの経験に基づくメディアアート作品を制作する山形の6名。「パンゲア」と題した本展について、山形は次のように語っている。

「複数の会場で行われるそれぞれの展覧会は、鑑賞体験として(当たり前に)分断されていて、地続きのものではないし、それぞれの場の固有性は、その鑑賞体験自体に影響を与えます。けれど、最終的にそれらの展覧会がアーカイヴとして一つのページに収まるとき、画像と画像が接続されあって、分断のない一つの物語のようになります。これによって、ひとつの大陸(パンゲア)として、画面(スクリーン)上で現出する、一つの展覧会の記録となります」。