EXHIBITIONS

バウハウスのドアハンドル展

2019.12.06 - 2020.02.09

会場風景

会場風景

 工芸と芸術の融合によってより良い社会を作ることを目指した美術学校・バウハウス。ナチスによって閉校される1933年まで、工芸・建築・デザインなどの各方面で、既存の概念を打ち破る前衛的かつ実験的な授業を行い、バウハウスから興った工芸・美術・建築での近代主義の理念は、世界に大きな影響を与えてきた。

 本展では、バウハウスの創設者・初代校長であり、モダニズム建築を代表する建築家ヴァルター・グロピウスが、1922年に設計したドアハンドルを中心に、バウハウスの教師や学生がデザインした製品約40点の復元版などを展示。バウハウスが生まれた時代とその背景や、第二次世界大戦終結後に、バウハウスの理念とアメリカに亡命したグロピウスの功績が世界的に認められ、そしてグロピウスのドアハンドルが正当に評価されるまでの経緯を紹介する。

 あわせて、バウハウス誕生以前のドイツのユーゲント・シュティールとアール・デコのドアハンドル、また同時代性という観点から、オーストリアの哲学者ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインと建築家のパウル・エンゲルマンが、1928年建設のストンボロー邸(ウィーン)のために共同設計したドアハンドルの復元製品も並ぶ。