EXHIBITIONS

澤田育久「closed circuit, Jan. 2020 The White」

2020.01.14 - 02.01

©︎ Ikuhisa Sawada

 写真家の澤田育久が、2010年より続けて制作してきた「closed circuit」シリーズの新作を発表する。

 澤田は1970年東京生まれ。金村修ワークショップに参加。これまでの個展に「closed circuit」(TOKI Art Space、東京、2016)、「鏡と穴 - 彫刻と写真の界面 vol.2 澤田育久(光田ゆり企画)」(ギャラリーα M、2017)など。また2014年よりオルタナティブ・スペース「The White」を主宰し、17年に同レーベルより写真集『closed circuit』を刊行した。

「closed circuit」は、駅といった公共の場を撮影したシリーズ。写された対象が持つ実際の空間とレンズを通して生まれた空間は、写真になったときに切り離され、フレームの中に写真の空間をつくる。そしてイメージが支持体を伴って会場に置かれたとき、写真は壁や床に対して空間をつくり出し、展示空間に物理的な干渉をもたらす。

 本展では、複数の空間を内包した写真を展示室内に配置。平面であるイメージがフレームから拡張し、展示空間に干渉していくことを試みる。