EXHIBITIONS

安野太郎「アンリアライズド・コンポジション『イコン2020-2025』」

安野太郎 COMPOSITION FOR COSMO-EGGS “Singing Bird Generator” 2019 第58回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館 撮影=ArchiBIMIng

安野太郎 THE MAUSOLEUM 2 『大霊廟II 』ビッグシスターの夢 2017 BankART(東京)での展示風景 撮影=後藤悠也

 安野太郎は1979年東京生まれの作曲家、アーティスト。あらゆるメディアや方法を使い、音楽そのもののあり方を問い直すことを試みている。代表シリーズに、映像で流れたものを言葉で描写するパフォーマンス「音楽映画」、インターネットで検索したピアノ曲を弾く「サーチエンジン」、ロボットが演奏する「ゾンビ音楽」など。

 近年は作曲家の枠を超え、現代音楽とインスタレーションが融合した展示型音楽作品を発表しており、昨年には、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ(服部浩之キュレーション)の日本館代表作家のひとりに選出されるなど、これからの活動が注目されている。

 本展で安野が提案するのは、「2020年オリンピックのファンファーレ」と「2025年関西・大阪万博の為のプロジェクト」。「2020年オリンピックのファンファーレ」では、安野がアンビルドの建築作品などから着想を得て作曲したファンファーレを流すとともに、その発生装置などを展示し、オリンピックのオープニングを仮想する。

 もういっぽうの「2025年関西・大阪万博の為のプロジェクト」は、2025年の大阪万博に向けたもの。1970年の大阪万博で建設された、岡本太郎の《太陽の塔》を当時と異なる方法で再利用して作品化する。