EXHIBITIONS

泉茂 70's

2020.01.07 - 01.18

泉茂 ピッツバーグ 1970 Photo by Kityotoshi Takashima

泉茂 OF10016 1976 Photo by Kityotoshi Takashima

「デモクラート美術家協会」の創設メンバーとして活躍し、関西の美術を牽引した画家・版画家、泉茂の個展が開催されている。

 泉は1922年大阪市生まれ、39年大阪市立工芸学校工芸図案科卒業。51年に、瑛九や早川良雄らとデモクラート美術家協会を結成し、国内での版画家としての評価を確立した。59年に渡米。62年までニューヨークの版画工房「Pratt Institute」の客員教授を務めた。その後はパリに移住し、68年以降に日本での活動を再開した。

 ニューヨークでは抽象表現主義からポップアートへの移り変わり、パリではアンフォルメルの動向に触れた泉。日本に戻ってからは、描くことの本質を見つめ直す作品の制作を続けた。

 本展では、泉が帰国後に手がけた70年代の油彩や版画の作品を、資料とともに展示。様々な角度から、泉の当時の取り組みを振り返る。