Unrecognized Creatures

　スプラウト・キュレーションでは、彫刻作品のグループ展「Unrecognized Creatures（変な生き物みたいな彫刻のグループ展）」を開催。本展は、最新の3Dプリンタや伝統的な彫塑、1本のひもからトポロジカルに編み上げるなど様々なアプローチで制作された作品を集め、自立する、あるいは何かに寄生するといった、どこか変な生きものにも見えるユニークな彫刻展となる。

　参加作家は、VRとアルゴリズムによる体験型作品と、そこから発生したシェイプを3Dプリンタと伝統的な鋳造で生成する彫刻や、温度や紫外線で変色するメディウムを用いたレイヤー状の絵画などを発表するアーティスト・デュオのイッタ・ヨダ、謎めいたアニミスティックな形象を操る「マカロニ」シリーズを継続する伊勢克也、価値や認識、権力に関する「弱さ」や「無意味」をテーマにインスタレーションや立体作品の制作を行う川村元紀。

　生命や社会のシステムの盲点に介入し、その矛盾をキメラ的な造形物や映像のインスタレーション、またインターネットメディアなどで可視化するプロジェクトを実践するミキ仙太郎、彫刻家として活動した後、現在は「三井建設」として東京のギャラリーの設計・施工を手がける三井孝明、そして作品を発表する場所とその周囲を丹念に見つめ、自身と結びつくインスタレーションを展開する山本麻世の6組。