EXHIBITIONS

富野由悠季の世界

2020.01.11 - 03.23

『Gのレコンギスタ』 © 創通・サンライズ

『機動戦士ガンダム』 © 創通・サンライズ

『鉄腕アトム』や『機動戦士ガンダム』シリーズなど、国内外に多大な影響を与えてきたアニメ監督・富野由悠季の55年にわたる仕事を回顧する初の展覧会が巡回している。

 富野は1941年神奈川県生まれ。64年に「虫プロダクション」に入社し、『鉄腕アトム』の演出を多数担当。72年に『海のトリトン』で総監督デビューする。その後、77年にサンライズ初のアニメ作品『無敵超人ザンボット3』の総監督を務め、79年に代表作『機動戦士ガンダム』を世に送り出した。「ガンダム」シリーズは誕生から40年を経てなお国内外の多くのファンに支持され、近年では舞台化されるなどアニメにとどまらず様々に展開されている。

 本展では、富野がこれまで監督してきた各作品の特質を、直筆の絵コンテや、協働してきたクリエーターたちのデザイン画や原画、撮影に使われたセル画などの原資料約3000点によって検証。さらに、富野自らの作品世界を掘り下げた小説、主題歌などの作詞といった多才な活動にも注目する。