EXHIBITIONS
アイヌの美しき手仕事
柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから
いまから約80年前の1941(昭和16)年、日本民藝館で開催された「アイヌ工藝文化展」。館長の柳宗悦から作品選定と陳列を任されたのは、柳を師と仰いだ染色家の芹沢銈介で、アイヌの染織や木工など600点を紹介した。本展が芸術的観点からアイヌの造形美を取り上げた最初の展覧会となった。
民衆の暮らしから生まれた実用品にこそ健やかな美があることを発見した柳は、アイヌの工芸にも注目。「啻(ただ)に美しいのみならず、立派でさえあり、神秘でさえあり、其の創造の力の容易ならぬものを感じる」と高く評価した。
しかし「アイヌ工藝文化展」に展示されたアイヌコレクション(杉山壽栄男蒐集)の多くは、不運にも戦災によって消失。アイヌの美に魅せられた柳と芹沢は、再びアイヌに関連する資料を集め、それらは現在、日本民藝館や静岡市立芹沢銈介美術館などに収蔵された。
本展では、柳と芹沢の審美眼によって蒐集されたコレクションを中心に展示し、その壮麗で力強い造形美を紹介する。
民衆の暮らしから生まれた実用品にこそ健やかな美があることを発見した柳は、アイヌの工芸にも注目。「啻(ただ)に美しいのみならず、立派でさえあり、神秘でさえあり、其の創造の力の容易ならぬものを感じる」と高く評価した。
しかし「アイヌ工藝文化展」に展示されたアイヌコレクション(杉山壽栄男蒐集)の多くは、不運にも戦災によって消失。アイヌの美に魅せられた柳と芹沢は、再びアイヌに関連する資料を集め、それらは現在、日本民藝館や静岡市立芹沢銈介美術館などに収蔵された。
本展では、柳と芹沢の審美眼によって蒐集されたコレクションを中心に展示し、その壮麗で力強い造形美を紹介する。


