EXHIBITIONS

HER/HISTORY

岸和田市立自泉会館
2020.01.17 - 01.28

mamoru 第7章: ヒラド タイハン ジャガタラ ー日本 台湾 インドネシア 2018 インスタレーションビュー

長坂有希 カムイワッカへ、そして私たちの始まりへ 2018 インスタレーションビュー © Yoshisato Komaki

永原トミヒロ UNTITLED18-02 2017

松元悠 水(北山田町) 2019

 アーティストの稲垣智子をキュレーターに迎え、「歴史」をテーマとしたグループ展「HER/HISTORY」が開催。稲を植える人(稲垣智子+植松琢麿)、井上廣子、長坂有希、永原トミヒロ、松元悠、mamoruの6組が参加する。

 稲を植える人は、映像インスタレーションやパフォーマンスなどを通して、生/死、自然/人工、日本や女性性を表現する稲垣智子と、自然科学や哲学を起点に、世界をつなぐ不可視な関係性にイメージを見出し、新たな世界のあり方を考察する植松琢麿によって結成されたアーティストユニット。既成のメディアにとらわれない、実験的な作品を展開している。

 ドイツを拠点に活動する井上は、これまでポートレイト写真や映像を配置したインスタレーションなどを発表し、近年は自然を主題に、生命の根源を探る作品を制作。長坂はストーリーテリングを表現の主軸に置きつつ、個人的な遭遇した事象の背景をリサーチし、自身の記憶や体験を介入させながら、彫刻や写真、映像、書籍などの多様な形態で新しい物語を紡ぐ。

 永原は物寂しさや恐怖を併せ持つ作風で、人影のない町並みを描く画家。松元は、版画作品を介してテレビや新聞で報じられる出来事を追体験することを試みており、サウンドアーティストのmamoruは、身近な音を素材に用いながら、日本と他国のつながりを探る作品を手がけている。

 本展は、国の登録有形文化財に指定される岸和田市立自泉会館を舞台に、6組による作品を展示。いままで存在した、しかし拾われなかった物語をとらえ、より個の視点に寄り添って「歴史」を見つめ直す。