EXHIBITIONS

新春だニャン 福来たる!

招き猫亭コレクション

2020.01.11 - 02.02

籔内佐斗司 福招き猫 2000

二代歌川国貞 花盛士農工商 1852頃

岩松(新田)道純 猫図(新田猫) 江戸後期

作者不詳 志んぱんねこづくし 1908

生田宏司 芽生えIV・猫 1998

 日本では「招き猫」など福を呼ぶ縁起物とされている猫。いっぽうで、時代や地域によっては化け猫や悪魔、魔女の使いなどとされ、またあるところでは、猫を神格化し、幸運の象徴としてきた。古今東西、猫にまつわる伝説や逸話が数えきれないほど存在している。

 例えば、古代エジプトでは豊穣のシンボルとして、猫の頭を持つ女神「バステト」を信仰。中国においての猫は、悪霊を払い、害獣から穀物や蚕を守ることから大切にされ、長寿祈願の吉祥図に多く描かれるようになった。

 新しい年を迎えて開催する本展では、猫が信仰の対象として登場する作品を中心に、岸田劉生、籔内佐斗司、生田宏司、横尾忠則らの作品を含む藤沢市所蔵の招き猫亭コレクションを紹介する。