EXHIBITIONS

シルビア・バタイユ「Trees - Images of timelessness」

2019.12.10 - 2020.01.19

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

©︎ Sylvia Bataille

 パリを拠点に活動するアーティスト、シルビア・バタイユが、日本では2年ぶりとなる個展を開催する。

 バタイユは1963年フランス生まれ。メゾチントを用いた銅版画をはじめ、写真やイラストレーションなども手がけている。2010年にはシャマリエールトリエンナーレ(フランス)、11年にはサント=モールエスタムビエンナーレで優秀賞を受賞。近年の展覧会に、「pinehole photographs」(Indian Heritage Gallery、2018)、「mezzotints and pinhole photographs」(Univer Gallery、2017)などがある。
 
 18年の日本初個展「AUTOROUTE」(POST)では、自身の心象風景を的確に表現するためのモチーフとして、疾走する車を描いたシリーズを銅版画で発表したバタイユ。本展でも版画作品を展示する。

 今回の作品では、フランスの中心部にある、気候の厳しい山にまばらに生えていた木々をモチーフに制作。シルビアはピンホールカメラを用いてその木々を撮影し、独特な質感が魅力となった像を用いて版画の作品に仕上げた。「それぞれの木々がそこに存在しているあり様が、彼らの物語を伝えるものだ」と作家が言う作品群は、「AUTOROUTE」にも通じる静寂とある種の狂気を感じさせる。