EXHIBITIONS

デタニコ レイン「Between Yesterday and Tomorrow」

2019.11.23 - 2020.01.05

デタニコ レイン sun(radiante) 2019 Courtesy of the artist

デタニコ レイン star names 2019 Courtesy of the artist

デタニコ レイン structure 2019 Courtesy of the artist

 パリを拠点に活動するアーティストデュオ・デタニコ レインの日本初個展が開催されている。

「デタニコ レイン」は、ブラジル生まれのアンジェラ・デタニコとラファエル・レインによるアーティストデュオ。2人は言語学者とタイポグラフィックデザイナーの顔も持つ。2004年にドイツでナム・ジュン・パイク・アワードを受賞。07年には、第52回ヴェネチアビエンナーレでブラジル館を担当した。

 2人の作品は、フランスのパレ・ド・トーキョーやグラン・パレ、日本では駐日ブラジル大使館などに展示され、また今年10月より大作《Vermeer to Veronese》がルーブル美術館の別館ルーブル・ランスに収蔵・展示されている。

 言語学とタイポグラフィックに精通するデタニコとレインは、作中に隠された意味を、記号やその配置などによって鑑賞者に解読させる作品を制作。本展では、金箔を背景にある規則によって白い線を分散させた《sun(radiante)》や中国の神話から着想を得たシリーズ、黒いアルミ製の直方体の組み合わせからなる立体作品など、造形に対する思考を促す新作群が展示されている。