EXHIBITIONS

冨井大裕「彫刻になるか? ―ノート、箒、BAR」

awai art center、マツモトアートセンター GALLERY、kulwa
2019.12.01 - 12.14

冨井大裕 個展「線を借りる」(void+、2018)の会場風景 写真=柳場大 © Motohiro Tomii Courtesy of Yumiko Chiba Associates

冨井大裕 THOT 2018 オフセット印刷、デザイン=川村格夫 写真=柳場大 © Motohiro Tomii Courtesy of Yumiko Chiba Associates

冨井大裕 バーノーザンライト(カウンター) 2019 看板制作=中﨑透 制作協力=LPACK. 写真=柳場大 © Motohiro Tomii Courtesy of Yumiko Chiba Associates

「彫刻」にあらわれる場と時を問うアーティスト・冨井大裕の個展が、長野県松本市内のマツモトアートセンター GALLERY、awai art center、kulwaの3会場で同時開催されている。

 冨井は1973年新潟県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。日常の視点や既存の体系・関係、あるいは既製品への最小限の介入を通して、「彫刻」の新たなあり方を探求。近年は実用的な機能を備えた不定形の作品も制作し、彫刻が持ちうる性質についての考察を深めている。
 
 本展では、冨井の実践の多様な側面を、松本市内の3会場で複合的に紹介。ミニマルな形式の新作と、カウンターバーのかたちをとった野外彫刻《バーノーザンライト》をはじめとした旧作が展示される。

 本展には、信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野の学生たちが企画運営に参加。会期中には、冨井と度々協働してきた小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット「LPACK.」を迎えたトークイベントも開催される。