EXHIBITIONS
最良に近いデフォルメ
関野凖一郎は1914年青森県生まれの版画家。39年に上京して、創作版画の先駆者のひとり・恩地孝四郎に師事し、「一木会」に参加。また50年代には、自ら「火葬町銅版画研究所」を開き、同会には駒井哲郎や浜口陽三、浜田知明をはじめ、若き日の加納光於や小林ドンゲなどが訪れてともに研鑽を積んだ。
第2次世界大戦後、日本にも流入した抽象表現を通り抜けた関野は、浮世絵の伝統を引き継いだ空間構成やデフォルメによって独自の版画を確立。50〜70年代にかけて、アメリカ・ロックフェラー財団やアメリカ・フォード財団の招聘で渡米し、帰国後はその版画の色彩を豊かにさせた。
本展では、関野の代表作である「東海道五十三次」シリーズを紹介。海外経験で培った西洋的な技法に、日本的な視点を加えた渾身の連作を、広重の復刻版の五十三次とともに展示する。
第2次世界大戦後、日本にも流入した抽象表現を通り抜けた関野は、浮世絵の伝統を引き継いだ空間構成やデフォルメによって独自の版画を確立。50〜70年代にかけて、アメリカ・ロックフェラー財団やアメリカ・フォード財団の招聘で渡米し、帰国後はその版画の色彩を豊かにさせた。
本展では、関野の代表作である「東海道五十三次」シリーズを紹介。海外経験で培った西洋的な技法に、日本的な視点を加えた渾身の連作を、広重の復刻版の五十三次とともに展示する。