EXHIBITIONS

“ORDINARY PEOPLE” by ADRIANA OLIVER

2019.12.03 - 12.19

© Adriana Oliver

© Adriana Oliver

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© Adriana Oliver

 バルセロナ在住のペインター、アドリアナ・オリバーの日本初個展が開催される。

 オリバーは1990年生まれ。写真家としてキャリアをスタートさせ、動きをとらえる経験を生かしつつ、現在は大胆でミニマルなペインティングを発表。ポップ・アート、50〜60年代の映画の写真、多文化主義の研究、ジェンダー研究の影響を受けながら制作を行う。

 オリバーのペインティングは、50、60年代の古き良き日常の雰囲気を感じさせる人々をモチーフとし、フィルム写真作品またはシネマトグラフィーのような仕上がりが特徴。観察対象のかたちを最小限に反映し、カジュアルでフラットに描いた表情のないポートレイトは、男性象からはダンディズムを、女性象からは豊麗な印象を感じさせる。

 本展では、ヨーロッパをはじめ、アメリカやカナダ、ブラジルなど、世界各地で好評を得ているオリバーを日本で初めて紹介。伝統的な性別を表す記号表現と文字を分解した作品を展示し、観客がこれらの象徴的なシンボルを中立的に観察できる空間をつくり出す。