EXHIBITIONS

土山知志「Heat of Sand」

CONNECT
2019.11.29 - 12.15
 ニューヨーク在住の日本人写真家・土山知志による日本初の展覧会が開催される。

 土山はニューヨークを拠点に活動する写真家、視覚芸術家。本展では、土山がニューヨークに暮らし始めてからこれまでの約13年間、生活や制作をするなかで無意識に集めた興味対象が結びつく地・イスラエルを撮影した《Heat of Sand》を発表する。

《Heat of Sand》は現地のダンサーやストリート、自然風景などを被写体とした写真のなかで、物体や空間、肉体のかたちを、動的かつ静的に表現。土山がイスラエルで視覚的に強く感じた砂の存在、空気や建物の色、その熱が環境全体に影響を及ぼしているような雰囲気をタイトルとし、フォトジャーナリズムとは一線を画した視点でとらえた作品となっている。

 本展のオープニング・レセプションでは、写真の世界観、そしてコンテンポラリーダンスが盛んなイスラエルでの身体表現を着想源に、日本を代表するダンサーのひとり・鈴木ユキオによるダンスパフォーマンスを上演。パフォーマンス音源は、《Heat of Sand》の制作にあたって参照した、安部公房の著作『砂の女』の一部朗読と、ニューヨークのアンダーグラウンドシーンで活躍するモクノアキオ、ピアニストのホンダヒトミを中心としたグループ、アンサンブル現代の実験音楽とを組み合わせる予定だ。

 そして今回の展示に合わせ、土山自身による手作り写真集を限定50冊で刊行。加えてイスラエル・テルアビブでアンダーグラウンドミュージックやスケートボーディングなどストリートカルチャーを題材に展開するローカルブランド「Thrash Addiction」とのコラボレーションTシャツを販売する。