EXHIBITIONS

∈Y∋「レコーン」

2019.11.23 - 12.23

Photo by Ryosuke Kikuchi, Iron Island Fes 2019

Photo by Ryosuke Kikuchi, Iron Island Fes 2019

Photo by Ryosuke Kikuchi, Iron Island Fes 2019

Photo by Ryosuke Kikuchi, Iron Island Fes 2019

 ∈Y∋が「鉄工島FES 2019」で発表した1日限りの新作サウンドインスタレーション「レコーン」が、原宿のHARUKAITO by islandで展示されている。

 ∈Y∋は1980年代初頭より重機などを用いたパフォーマンスで注目を集めた後、86年に「ボアダムス」を結成。ソニック・ユースとの共演をきっかけに米国に進出し、世界的なアンダーグラウンド・シーンに影響を与えた。以降、ボアダムスの中心メンバーとして実験的なパフォーマンスを展開している。

 個人名義では、大友良英とのユニット「GROUND ZERO」に参加したほか、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェルなど多数のアーティストと精力的に共演、DJとしても活躍。ヴィジュアル・アーティストとしては、BECKの『Midnite Vultures』(1999)のジャケット・イラスト制作で知られるほか、画集の出版や、P.S.1など世界各地の展覧会にも参加している。また、大竹伸朗とのユニット「PUZZLE PUNKS」としても活動。

 今年はロサンゼルスのBLUM&POEで開催された 「パレルゴン:1980年代、90年代の日本の美術」展でのパフォーマンスに続き、BLUM&POEの東京スペースでの「Vong Co RAHZI」展にも作品を出展。本展では、∈Y∋からの影響を受けてきた日本人作家たちの系譜をとらえる試みが行われた。

「レコーン(トウモロコシ科の植物。その鞘と、はじける時のポップコーン状態)」は、札幌国際芸術祭2017の「DOT KAY DOT」、さどの島銀河芸術祭2018での「SADOT CAY DOT」に続く新シリーズ。自身の新作を個展で発表するのは、2009年の「& Co. Soon」(magical,ARTROOM、東京)以来およそ10年ぶりとなる。