• HOME
  • 展覧会
  • 神奈川
  • 表現者は街に潜伏している。それはあなたのことであり、わたし…
EXHIBITIONS

表現者は街に潜伏している。それはあなたのことであり、わたしのことでもある。

吉村孝志 陽性の園 2019

兼田なか 運河沿いの倉庫 2019

纉橋仁子 トルコの旅からNo.2 2014

 パープルームギャラリーは、多様性、多元性を謳ってきた「現代アート」そして「アートシーン」を考え直す機会として、主に相模原で活動する60代後半から80代半ばのシニア世代による、絵画のグループ展を開催する。

 参加作家は、兼田なか(1935年千葉県生まれ)、宮崎洋子(1951年神奈川県生まれ)、吉村孝志(1940年宮崎県生まれ)、内田一子(1947年東京都生まれ)、續橋仁子(1934年神奈川県生まれ)の5名。パープルームの梅津庸一が、相模原市在住の市民による展覧会「第70回相模原市民文化祭 絵画展」(相模原市民ギャラリー)に出品されている作品の密度の高さ、そして身近な場所でこれだけ多くの作品が生み出され続けていることに衝撃を受け、本展の開催にいたった。梅津によれば、これらの作品は美術の制度に規定されることなく「厚みをもった人間の営みとして物質に還元されていた」という。

 本展は、「美術とはアートとは何か」そして「その担い手は誰なのか」という問いを下敷きとしながら、絵画教室や公民館の美術サークルで活動する「表現者」たちを紹介。パープルームは本展をきっかけに、既存の「アートシーン」の外側にいる「表現者」とより積極的に協働していきたいとしている。