EXHIBITIONS

タータン展 伝統と革新のデザイン

2019.12.14 - 2020.03.01

アフタヌーンドレス  1865頃 神戸ファッション美術館蔵

「タータン」はスコットランド北西部・ハイランド地方で発展した格子柄の織物。その起源を中央ヨーロッパに住んでいたとされるケルト人にまで遡り、本来は羊毛を綾織にした織物を指していた。

 かつては、スコットランドの由緒あるクラン(氏族)が身につけたクラン・タータンや軍隊用のミリタリー・タータン、王家のみに使用が許されたロイヤル・タータンなど一つひとつのデザインに意味があったが、現在ではデザインそのものもタータンと呼ばれ、世界各地で愛されている。

 本展は「タータン」をテーマにした日本初の本格的な展覧会。タータンの布地約100点、洋服や靴をはじめ、タータンにまつわる資料や美術作品などを集め、その知られざる歴史や社会的、文化的背景を幅広く紹介する。