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EXHIBITIONS

城田圭介

写真はもとより PAINT, SEEING PHOTOS

2019.12.14 - 2020.02.11

城田圭介 Acropolis of Athens #4 2017

城田圭介 Panorama(Acropolis of Athens) 2019

城田圭介 A SENSE OF DISTANCE #12 2003

城田圭介 Untitled 2017

城田圭介 Background #22 2013

城田圭介 Background #9 2013

 写真と絵画を用いた独自な表現手法で注目を集めるアーティスト・城田圭介が、日本の美術館では初となる個展を開催する。

 城田は1975年神奈川県生まれ。2001年東京藝術大学美術学部卒業、03年東京藝術大学大学院修了。これまで展覧会を日本、韓国、ドイツ、スペインなどで開催。近年参加したグループ展に、「フォトリファレンス・写真と日本現代美術」(ベオグラード文化センター、2012)、「現代写真の母型2008 写真ゲーム」(川崎市市民ミュージアム、2008)などがある。

 城田は何気なく撮影されたスナップ写真を基点に、その周囲に広がっているかのような架空の風景を描き足す絵画作品や、写真上の人物をあたかも消すように人物の部分をその背景描写で埋めた写真作品、そして、写真に写り込んだ人物だけを抽出し、油彩で描いた作品など多様に展開。いずれの作品も、写真に写された風景や絵具で描かれている人物が現実から切り離され、「何も」「誰も」存在していないかのような一貫した静けさをまとっている。

 本展では、写真作品から絵画まで、城田の作品を日本で初めて本格的に紹介。静かな佇まいで、見ることや感じること、考えることを鑑賞者一人ひとりに問いかける作品群が並ぶ。