EXHIBITIONS

ラスト・ウキヨエ

浮世絵を継ぐ者たち ―悳俊彦コレクション

2019.11.02 - 11.24, 2019.11.29 - 12.22

右田年英 年英随筆 羽衣 前期展示

月岡芳年 月百姿 玉兎 孫悟空 後期展示

山本昇雲 狐の嫁入り 後期展示

 月岡芳年や小林清親がしばしば「最後の浮世絵師」と称されるように、明治時代を区切りに衰退したという印象を持たれている浮世絵。しかし、その次の世代にも数多くの絵師たちが活躍しており、時代の転換期で新しい浮世絵が模索された。

 明治時代の浮世絵は江戸時代と同じように、美人画や名所絵、子ども絵、武者絵など、人々に馴染みのあるテーマが主流。しかし、淡く鮮やかな色彩や迫力ある構図など、江戸時代の浮世絵とはまったく異なる新しいテイストが盛り込まれており、それまでにない浮世絵のイメージを覆すような作例を見ることができる。

 本展では、洋画家であり、浮世絵コレクターとしても知られる悳俊彦(いさお・としひこ)のコレクションのなかから、歴史に埋もれた明治の浮世絵約220点を公開。二代歌川芳宗、右田年英、水野年方、楊洲周延、尾形月耕、山本昇雲、宮川春汀など、これまであまり紹介されてこなかった最後の浮世絵師総勢37人の魅力を紹介する。