EXHIBITIONS

神馬啓佑「当然の結末#6(共同住宅、個人的体験)」

2019.11.22 - 12.22

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 今年10月に目黒区下目黒にオープンしたLEESAYAの展覧会第2弾では、神馬啓佑(じんば・けいすけ)の個展を開催する。

 神馬は1985年愛知県生まれ。京都造形芸術大学に在籍中から今日まで京都を拠点とし、主に絵画を制作している。これまでの作品に、自身の口の中のイメージをカラフルに描く、また絵具が乾いてしまうまでの10分以内に指で描いた指頭画、執拗なまでに磨かれたパネルの表面に、所有物である日用品を描いたシリーズなど。一見脈絡のないように見えるこれらの作品群を通して、つねに「自己」とそれを取り巻く環境を描き、自身の輪郭を探ってきた。

 本展は、2017年から取り組む「当然の結末」シリーズの最新作で構成する。「当然の結末」シリーズは、神馬が実際に経験したエピソードを起源とし、風景や登場人物、作家の感情や印象をいちどエッセイに書き起こして、絵画に置き換えたもの。エッセイをゆっくりと読みながら、絵画を鑑賞する同シリーズを、東京で初めて発表する。