EXHIBITIONS

佐藤克久+末永史尚「少し先」

2019.11.02 - 12.22

佐藤克久 シャンゼリゼ 2019

末永史尚 発泡スチロール箱 2017 撮影=加藤健

 同年代のアーティスト、佐藤克久と末永史尚の初となる2人展が開催されている。

 佐藤は1973年広島県生まれ、99年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。作品制作や展覧会キュレーションを通して、絵画の可能性を探求している。近年の個展に、「レジャーシートをひろげるムジュン」(児玉画廊|天王洲、東京、2019)、グループ展に、「世界を開くのは誰だ?」(豊田市美術館、2019)、「アイチアートクロニクル 1919-2019」(愛知県美術館、2019)など。

 末永は1974年山口県生まれ、99年東京造形大学造形学部美術学科美術I類(絵画)卒業。自らが育った場所や時間などがテーマの絵画作品や、シルエットパズルの「タングラム」から着想を得た作品などを制作している。近年の個展に、「サーチリザルト」(Maki Fine Arts、東京、2018)、主なグループ展に、「アートセンターをひらく 第II期」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2019)、「百年の編み手たち−流動する日本の近現代美術−」(東京都現代美術館、2019)など。

 本展では、佐藤は新作の絵画を、末永は近作の立体と絵画作品を展示。本展に際して、「目の前のこと、感覚のはたらく近くのことの差異に目をこらす。こらした先の手がかりを逃さぬようにいまからほんのちょっと離れてみたい」と言葉を寄せている。