EXHIBITIONS

見て、感じて、遊ぼう!はんが遊園地

-府中市美術館のゆかいな創作版画コレクションより

2019.11.09 - 12.01

本展ちらし

 府中市美術館のコレクションを中心に、「創作版画」の展覧会が開催される。

「創作版画」は、自分の描いたイメージを版に彫り、紙に摺って制作する版画作品のこと。1904年、美術文芸雑誌『明星』に掲載された山本鼎の《漁夫》が始まりであり、大胆な色使いや強烈なデフォルメ、抽象化などによってもたらされた、「可愛らしさ」や「おかしみ」も魅力のひとつとなっている。

 本展では、多彩な創作版画のなかから、川上澄生、恩地孝四郎、谷中安規、前川千帆、浅野竹二など、創作版画界を牽引した作家らの作品約100点を厳選して展示。また地域における版画文化を比較する例として、棟方志功に関する作品やその教えを受けた作家たちの作品も紹介する。

 本展は、それぞれの作品を従来の作家生年や制作年代にとらわれることなく、純粋なイメージに沿って配置。直感的に楽しめる版画作品から、地域の多様な版画作品まで、遊園地をめぐるように自由に鑑賞することができる。