EXHIBITIONS

さっぽろアートステージ 2019 ART STREET

美術展「まなざしのスキップ」

札幌文化芸術交流センターSCARTS
2019.11.03 - 11.24

飯川雄大 Decoratorcrab - Intercepting Perception -  2019

石場文子 2と3、もしくはそれ以外(わたしと彼女)-台所- 2019

牛島光太郎 みちのもの 2011

鈴木淳 だけなんなん399 壁の向こう 2008

鈴木悠哉 Futuristic allegory 2019

長谷川裕恭 たたかうきみのうた 2017

山﨑愛彦 untitled 2018

 札幌市を舞台とした芸術分野の祭典「さっぽろアートステージ2019」の一環として、札幌文化芸術交流センターSCARTSにて、7名のアーティストを紹介する展覧会「まなざしのスキップ」が開催されている。

 本展の参加作家は、デコレータークラブ(擬態する性質を持つ蟹)をモチーフに、情報伝達の意味やその間に生じるずれを映像や立体などで表現する飯川雄大、黒い線で被写体を縁取り、視覚的な違和感を与える写真作品を制作する石場文子、道で拾い集めてきたモノや思い入れのあるものと言葉を組み合わせることで、様々な記憶や物語を見る者に呼び起こすような作品を手がけてきた牛島光太郎、映像や写真、パフォーマンスなど多様なメディアを通して、場の見え方や考え方、人との関係性をずらしていく行為を試みてきた鈴木淳。

 そして、まちなかで見つけた様々な形を抽象化したドローイングにし、そこから立体・映像などに変換させてきた鈴木悠哉、段ボールや石、木など様々な素材を用いた、物語性のある彫刻作品を制作する長谷川裕恭、描きかけ、塗り残しの手法を用いた絵画で「見る」ことを考察する山﨑愛彦の7名。

 札幌文化芸術交流センターSCARTSは、昨年10月にオープンしたアートセンター。図書館や劇場を持つ複合施設の中にあり、様々な人が通る場所だからこそ、誰にも身近な「見ること(まなざしを向けること)」を通じて、あらゆる表現に出会ってほしいと、ものごとの見方を広げてくれるようなアーティストたちの作品を展示している。