EXHIBITIONS

O JUN展「途中の造物」

O JUN 静物 2019 ©︎ O JUN Courtesy of Mizuma Art Gallery

 人物やもの、風景といった日常のありふれたモチーフを、油彩や鉛筆、クレヨン、顔料、水彩など様々な具材を用いて描いてきたO JUN。自身の描く行為について、「意味ではなく、色彩やかたちの問題でもない、どちらが優先されるのでもない、マテリアル、絵具、イメージの『一緒くた』を起こすこと」、そして「チューショーガにもグショーガにも落とし込まない、一緒くたの尾根を歩き続けること」と語っている。

「途中の造物」というタイトルがつけられた本展は、画家と絵のあいだで交わされる、心もとなくも親密なやりとりの情景を示したもの。本展では、絵画の基礎とも言える「静物」「人物」「風景」を題材とした大中小様々に描いた新作を発表し、先人たちの延⻑線上ではない、O JUNならではの絵画を提示するという。